日本人はなぜ“ととのう”という言葉を生み出したのか

「“ととのう”って、よく考えると不思議な言葉だと思う。」

どうも、ふろがみです。

熱くなって、
冷えて、
休んで。

その結果を、日本人は「気持ちいい」とも「楽しい」とも言わず、
ととのう”と呼びました。

この言葉、
実はとても日本人らしい言葉だと思うのです。


「快感」でも「幸福」でもなかった

もし外国の言葉だったら、
きっと「リラックス」とか「リフレッシュ」とか、
そんな言葉になっていたはずです。

でも、日本人はそう言わなかった。

ととのう。

そこには、
強い喜びも、
派手な楽しさも、
ありません。

あるのは、
ちょうどいい感じ。
過不足のない状態。
静かな満足。

日本人は、
気持ちよさを“盛らない”言葉を選んだのです。


日本人は「バランス」を言葉にする民族

日本語には、
似た言葉がたくさんあります。

・ほどよい
・ちょうどいい
・いい塩梅
・落ち着く

どれも、
極端ではない状態を愛する言葉。

ととのうも、
その仲間です。

良すぎない。
悪くない。
今がちょうどいい。

日本人は、
状態そのものを愛でる文化を持っていました。


ととのうは「結果」ではなく「過程」の言葉

ととのうは、
ゴールの言葉ではありません。

成功した。
達成した。
やりきった。

そういう言葉ではなく、

「なんとなく、今いい感じ。」

という、
途中経過の言葉です。

日本人は、
完成よりも、
移ろいの途中を大切にします。

桜も、満開より散り際を愛する。
月も、満月より欠けゆく姿を美しいと思う。

ととのうも、
その延長線にあります。


なぜサウナと相性がよかったのか

サウナは、
まさに“途中の感覚”の連続です。

熱い。
冷たい。
ぼーっとする。

どれも、
はっきりした答えはありません。

だからこそ、
「気持ちいい」では足りなかった。

「楽しい」でも違った。

日本人は、
その曖昧で静かな状態を、
ととのうと呼んだのだと思います。


ととのうは、評価しない言葉

ととのう、という言葉には、
点数がありません。

何点か。
何分か。
何セットか。

そんな評価を、
この言葉は拒みます。

ただ、

「あ、今いい。」

それだけ。

日本人は、
評価しないための言葉として、
ととのうを生み出したのかもしれません。


ととのうは、許可の言葉だった

ふろがみは思います。

ととのう、という言葉は、
自分に出す許可証なのだと。

頑張らなくていい。
比べなくていい。
答えを出さなくていい。

今は、これでいい。

そう言ってあげるための言葉。

だから、日本人は、
ととのうという言葉を選んだのではないでしょうか。


トトノイバショとして伝えたいこと

ととのうは、
サウナの言葉であり、
日本人の言葉でもあります。

静かで、
やさしくて、
曖昧で、
でも、確かにそこにある。

日本人は、
感情を叫ばず、
状態をそっと置く民族でした。

だからこそ、
ととのうという言葉が生まれた。


今日のととのいは、
誰かと比べなくていい。
昨日と比べなくていい。

「今日のサウナ、なんかちょうどよかった。」

その一言で、
すべてが足ります。

──ふろがみ

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Author

お風呂とサウナで心を整える39歳
銭湯とサ活の日々を「ふろがみ」として発信中。
ロウリュに愛されたい。

サウナスパ健康アドバイザー/熱波師検定B

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