昔は沈黙が少し苦手だった。
誰かと一緒にいる時は、何か話さなければいけない気がしていた。
会話が途切れると少し落ち着かない。
そんな時期もあった。
でも最近は違う。
サウナのあと、特にそう思う。
一緒に来た人がいても無理に話さない。
黙って外気浴をして。
黙って水を飲んで。
黙って帰る準備をする。
それが不自然じゃない。
もちろん話したい日もある。
サウナの感想を話したり。
最近あった出来事を話したり。
それはそれで楽しい。
でも昔みたいに、沈黙を埋めようとは思わなくなった。
何も話さなくても気まずくない。
そんな相手がいることもありがたい。
言葉がなくても、一緒にいて心地いい時間がある。
大人になると、話すことより大切なことがある気がする。
一緒にいて疲れないこと。
無理をしないこと。
自然体でいられること。
サウナのあと。
言葉が少なくなるのは、きっと悪いことじゃない。
むしろ心が落ち着いている証拠なのかもしれない。


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