昔は、何もしないで帰る日が少しもったいなく感じていた。
仕事が終われば誰かと飲みに行く。
休みの日も予定を入れる。
せっかくの時間だから、有効に使わないと。
そんなふうに思っていた。
でも今は違う。
仕事が終わったらサウナへ寄る。
身体を温めて、水風呂に入り、少し休憩する。
それだけで十分だ。
帰り道にコンビニで飲み物を買って、そのまま家へ帰る。
誰かに会ったわけでもない。
特別なことをしたわけでもない。
それでも、不思議と満たされている。
何かを足したからではない。
余計なものを下ろして帰れるようになったからだと思う。
昔は「今日は何をした?」で一日を振り返っていた。
今は「今日はちゃんと休めた?」で振り返るようになった。
サウナは、毎日を特別にしてくれるわけじゃない。
でも、何もない一日を少し好きにしてくれる。
帰るだけの日が、好きになった。


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